「コンクリート」と聞くと、道路や建物の壁、橋など、
いろいろな場所で目にする素材を思い浮かべる人も多いと思います。
でも、実際に「コンクリートって何でできているの?」と聞かれると、
詳しく説明できる人は少ないかもしれません。
コンクリートがどんな素材なのか分かりやすくその特長や使われる理由について説明します。
コンクリートの正体:何でできているの?
コンクリートは簡単に言うと「セメント」「砂」「砂利」「水」を混ぜ合わせて固めたものです。それぞれの役割を分かりやすく説明するとこんな感じです。
セメント
コンクリートの「接着剤」のような役割を果たします。
セメントは水と混ざることで化学反応を起こし、固まる性質を持っています。
この反応が、コンクリートを硬くする一番の要因です。
砂
セメントと混ざり合い、コンクリートの中で隙間を埋める役割をします。
砂があることで、コンクリートが滑らかで強い素材になります。
砂利(砕石)
コンクリートの「骨組み」になる部分です。
砂利が入ることで、コンクリート全体の強度が上がります。
水
セメントを化学反応させるために欠かせないものです。
また、水の量を調整することで、コンクリートの硬さや仕上がりが変わります。
この4つの材料をミキサーなどでしっかり混ぜ合わせ、
型枠に流し込むことでコンクリートがつくられます。
コンクリートの特長
コンクリートが私たちの生活に欠かせない理由は、「強さ」と「長持ちすること」にあります。
圧縮に強い
コンクリートは「押しつぶされる力(圧縮)」に非常に強い素材です。
建物の柱や道路の舗装、ダムなど、重い荷重がかかる場所に使われるのはこの特性があるからです。
形を自由に作れる
コンクリートは液体の状態で型枠に流し込んで固めるため、
自由に好きな形をつくることができます。
建物や橋など、複雑なデザインの構造物にも対応できます。
長持ちする
適切に施工されたコンクリートは、何十年、
場合によっては100年以上もそのままの形で使われます。
丈夫で長持ちするため、コストパフォーマンスが良い素材とも言えます。
コンクリートの身近な使い道
実は、コンクリートはあなたの周りの至るところで使われています。
住宅やビルの基礎や壁
家やビルを支える土台には必ずと言っていいほどコンクリートが使われています。
道路や橋
道路の舗装や橋の土台、さらにはトンネルなど、交通インフラに欠かせない素材です。
ダムや防波堤
水をためたり、波を防いだりする構造物でもコンクリートが大活躍しています。
コンクリートは、私たちの生活を支える「縁の下の力持ち」といえます。
コンクリートが強いだけではダメな理由
コンクリートは圧縮には強いですが、引っ張る力(引張力)には弱いという弱点があります。そこで、鉄筋を中に入れた「鉄筋コンクリート」がよく使われます。
鉄筋がコンクリートの弱点を補い、建物や構造物がより丈夫で安全なものになるのです。
コンクリートを扱う仕事の魅力
コンクリートは、建築や土木の世界で欠かせない素材です。
そして、コンクリートを扱う仕事には、形に残るやりがいがあります。
たとえば、道路や建物の基礎をつくったとき、自分が関わったものが何十年もその場所に残り、人々の生活を支えていることを実感できます。
私たちはこのコンクリートとうまく付き合いながら仕事を進めています。
コンクリートを扱う仕事は難しいですが、
スキルを身につければ安定した収入を得られるのは大きな魅力といえると思います。
まとめ
コンクリートは、「セメント」「砂」「砂利」「水」を混ぜてつくられる、人々の生活を支える重要な素材です。
その強さと長持ちする特性から、建築物やインフラなど、さまざまな場所で使われています。
もし、コンクリートを扱う仕事に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
一緒に形に残るやりがいを感じながら働きませんか?